人形の存在

石やブロンズなどの強い材料で作られた彫刻も好きだ。存在感があり、空間を圧している。
私は伝統的な人形を作る京人形司でもある。
そして、その素材である桐の木や胡粉、布が好きだ。それらの材料は皆やわらかい。そしてそれらは力強く主張するという様な材料ではない。
私はこの好きな材料にこだわって現代的な人形を作る。人形は本来彫刻と違って(特別のものをのぞいて)公共性の薄いものだ。それは私的な空間で言葉を持つ私的な空間だから、作品があまりしゃべりすぎるのは好きでない。静かに、そしてやさしい存在であってほしい。生活の中でふと人形と話が出来る様な。
心の遊びが出来る様な…….

京人形司 十四世面庄
面屋庄甫(岡本潤三)

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